2009/10〜 レーゲンブルク歌劇場(ドイツ・バイエルン州)音楽総監督(GMD)
阪哲郎は欧米での客演が数多く、これまで主にドイツ・オーストリア・スイス・フランス・イタリアなどで約40に及ぶオーケストラ、歌劇場に招かれ成功を収めている。日本ではNHK交響楽団をはじめ各地の主要オーケストラ、新国立劇場・二期会などのオペラ団体を指揮している。
とりわけ、2008/09年年末年始に、ウィーン・フォルクス・オーパーで、同劇場の年間ハイライトとも言うべき公演である「こうもり」を指揮し、大変な話題となった。地元ウェブ・サイト“オペラ・ウィーン”では『成功した大晦日』と題して、“阪哲郎によるオーケストラは、躍動感あふれる熱のこもった演奏をした。それどころか弦楽器には官能的に喜びにふける何かさえあった”と絶賛された。
これまでに、ウィーンのフォルクス・オーパーをはじめ、シュトゥットガルト歌劇場、スイス・バーゼル歌劇場、新国立劇場などで「ファルスタッフ」、「カルメン」、「ペレアスとメリザンド」、「ホフマン物語」、「ガヴァレリア・ルスティカーナ」、「道化師」、「天国と地獄」など多くの作品を指揮。ドイツ国内はもとよりヨーロッパ各地でのコンサート及びオペラで活躍の場がさらに広がっている。
京都市出身。京都市立芸術大学作曲専修にて廣瀬量平氏らに師事。卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科にてK・エステルライヒャー、L・ハーガー、湯浅勇治の各氏に師事。1992年、スイス(ベルン州)ビール市立歌劇場専属指揮者、1997/98年ブランデンブルグ歌劇場専属第一指揮者、1998/99年シーズンからはベルリンのコーミッシェ・オーパー専属識者を歴任。同歌劇場で、1999年H・クプファー新演出による「天国と地獄」、2000年A・ホモキ演出による「ファルスタッフ」、2001年2月M・シューラー新演出による「リゴレット」などを手がけ、2002年7月までに約20演目170回余を指揮し好評を得た。
2005/06年シーズンより、アイゼナハ歌劇場(ドイツ・テリューリンゲン州)の音楽総監督、2007年4月より、山形交響楽団主席客演指揮者を務める。2009/10年シーズンより、レーゲンスブルク歌劇場(ドイツ・バイエルン州)の音楽総監督(GMD)に就任した。
2011年フォルクスオーパーへ再び客演が決まっている。
1995年「第44回ブサンソン国際指揮者コンクール」優勝。
1996年京都府文化賞奨励賞、1997年度ABC国際音楽賞、2000年京都市芸術新人賞、2000年第2回ホテルオークラ音楽賞、2004年度第12回渡邉暁雄音楽基金音楽賞。2006年度第26回藤堂顕一郎音楽賞受賞。
(公式ホームページより)